おまけに火山の話

そういえば櫻島がいい感じ(不謹慎!)に噴火してるとか。しかも60年ぶりの昭和火口から。
今日は折からの豪雨で小規模な土石流も起こったとか。
火山をやってる人間として、不謹慎なことは重々承知ながら、ワクワクを押さえきれません。
まあ地殻の変動がそれほどでもないそうなので、今以上活動が活発化する可能性は低いと思いますが。

火山といえばもう一つ。桜島よりもホットなインドネシアのメラピ山ですよ。
この前のジャワ島地震の被災地域のすぐ北にある火山ですが、地震の起きるより前から、いつ噴火するかと世界中の火山屋が注目している火山です。
火山の噴火と地震が連動すると、報道屋さんは二つをいっしょくたにしたがりますが、今回の地震は典型的な活断層地震。どちらもプレートの沈み込みによる現象ですから、本質的には関係があるのかもしれませんが、火山が活発化したから地震が起きたとか、地震のせいで噴火したとか、そんな直接的なことはまずないでしょう。火山性の地震にしては震源がメラピ山から遠すぎるし。

まあそういう専門的なことは専門家に任せて、と。
気になるのはメラピ山の呼称のこと。
マスコミは全社横並びで『ムラピ山』って言ってるんですよね…
これに前出の老先生が噛み付きまして。『なんでムラピなんだッ!!(江戸っ子)』って。
メラピという火山は学会では有名な火山で、どんな偉い先生も『メラピ』と読んでたんだとか。
英語のつづりも『Merapi』だし、現地の人々も『メラピ』と読んでたんだそうで。さらに、火砕流のタイプに『メラピタイプ』というのがありまして、そこまで『メラピ』の方が浸透してるのに、なんでマスコミは『ムラピ』なのか。
たぶん共同通信時事通信だと思うけど、責任者出て来い!!